イリヤの空、UFOの夏

ここ2週間で読んだ、全4冊のSF。ヒロインが電波で、もう最高。鼻血出すわ、リアル避難訓練するわ、殴られて吹っ飛ばされるわ、髪は白くなるわ、ナイフ振り回すわ、記憶が徐々に消えていくわ、目の前の人物を認識できなくなるわ、電話だとできるわ、牛乳パックを手に取った直後に興味を無くして落とすわ、本当に主人公以外に興味がないわ、いやもう最高。
フードファイトの辺りもノリが良くて読んでいて楽しかったけれど、物語としては蛇足と言うか、もっともっとキレのある小説にはできたと思う。その辺が、平和な日常(日常と言って良いかは微妙か)と、戦争とのギャップを広げてくれているのかも知れないので、一概に一掃した方が良いとは言えないけど。
あと、イリヤに対してもそうだけど、榎本を殺させる辺りに作者のサドっ気を感じた。