アトラク=ナクア

アリスソフトの古典名作。97年末の館456に入っていた物が、2000年に廉価版で再販されている。
ジャンルとしては伝奇ノベルかな。時代的に、雫や痕の流れも汲んでいると思う。違うのは、主人公である初音が、一般から見て正義とは言えないような立場から登場する所。無論、主人公は一般人どころか人ですらないが。(さらに言うと、物語もラストに行くと、悪とも言えぬ立場なのが分かって感動)
統一感のある絵、完成度の高い曲、そして、終始美しい描写で、最後にはサプライズも用意してあるシナリオ。10年前の作品と考えると、やっぱ凄いなぁ。

比良坂初音:出会いは、「かえるにょ国にょアリス」かな。黒いセーラー服の古風な姉様。決めゼリフは「身の程を知るのね、豚」。実際にプレイしてみても、印象は想像していたのと大して変わらなかった。が、あのラストは切ないよなぁ。

ほかのキャラは、飽く迄も、その他のキャラ。

ちなみに、タイトルはクトゥルフ神話の大蜘蛛「Atlach-Nacha」から。アトラナートって読んだりするらしい。